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現在はピッコマで掲載中のガラスの壁(joho氏)の紹介・感想・ネタバレブログとなっております!

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君の瞳に天国が見える

「ずっとわたしのことを好きで居続けて、苦しんで痛み続ければいいなぁと思う。私がそうだったように。」

ピッコマ/ガラスの壁

お互い愛しているのにタイミングが合わなくて全くいちゃつく気配のないところが好きです。。

上記の台詞をみて思い出した漫画あるの。

「君の瞳に天国が見える」春野まみ

サウスっていう雑誌に掲載されてました。コミックスは計二巻。

天使とか悪魔とか死神とか吸血鬼とかでてきて、まさに厨二ワードまみれですが、、いまでも大好きなモチーフなのですがそもそもこの作品から原因…??


初めて見たのは小学生のとき。
姉の本棚にあったサウス(姉はCLAMPと高河ゆん目的で買ってた)を読んだ。

こなみしょうことか、大人っぽい絵柄が多かった気がする。

君の瞳に天国が見える、が刺さったのは、主人公イリナがこどもだったから、
小学生の自分として目を引きやすかったのではないかな??他は高校生とか成人とかが主人公でしたからね。

天使のイリナ(幼体)は、同じく天使のアーシェ(大人)とだけで天国に暮らしている。
ふたりだけの世界はとても退屈。
昔はたくさん天使がいたけど、みんな地上に降りてしまったという。
地上は危険が一杯だから、天国から決して降りてはいけないというアーシェ。
だけどイリナは、みんなが降りた地上へにはきっと楽しいことがあるんだと憧れを抱きます。

ある日、いつものように地上に憧れをもつイリナは、地上に一番近い雲の上から下を眺めたい、とアーシェにわがままをいいます。少しだけだと許可するアーシェ。

そのとき、下に黒くて不吉なものを目にします。

大魔王の百鬼夜行…(大名行列みたいなもの?w)

大魔王の娘オーディが魔物たちに連れられています。

オーディの姿を見て、もっと近くでみたいと体が動いてしまうイリナ。

行列を乱したとして殺されそうになるイリナだが、オーディの連行を最優先に考えていた幹部によって見逃される。




オーディは魔王の娘だが、魔王にその身をおもちゃにされていた。

その執着は凄まじく、逃げ出したオーディが戻るまで気が狂い魔界を破壊しそうになるほど。

魔王の気が済んだあとはいつものように檻に入れられ鎖に繋がれるオーディ。その美貌を利用して見張りを誘惑し脱出したこともあったが、その見張りへの 厳罰を命じた魔王に恐れをなした魔物たちは、震え上がり色仕掛けにはもはや乗らない。

そんななか、天国に戻ったイリナは昼間見た美しい悪魔オーディの姿が忘れられずに名前を呼ぶ。悪魔は名前を呼ぶと、呼び込んでしまうという。会えるならそれでもいいと強く願うイリナ。

願い通りオーディは目の前に現れる。
地上にすぐに降りたいというオーディ。
小さな翼で必死に飛ぶイリナ。
降りた先でイリナはオーディに口づけ、身体を重ねる。

痛みに目覚めると自分の翼が折られて背中から流血していた。

イリナの翼を身に付け空へ飛びだとうとするオーディ。
「なぜ?おいていかないで!」「寝てやっただろ?お前はもう用済みだよ」

非情にイリナを置いていく。
天国から探しに来たアーシェと再会するも、直後に魔王の追手に捕まってしまう。

イリナの手引きでオーディが逃げ出したことを責める魔物たち。

魔王は
アーシェを捕らえ、オーディを連れてきたものにこの天使を褒美にやろうという。
天使の血肉は不老不死を与えるという。
天国から天使がいなくなったのも、興味本意で地上に降りて魔物たちに食い殺されたため。
イリナもアーシェを救うため、また魔物たちと同じ立場でオーディ捜索レースに参加することに。誰よりも早くオーディを見つけなくては、アーシェが殺されてしまう。

イリナは旅のなかで、自分のオーディへの執着は魔王や魔物たちと同じだった。オーディを力で手に入れて自分の好きなようにしたかっただけ。そんなの愛じゃない。あなたのまわりにはそんなひとしかいなかったの。だからいつも諦めた目をしているの。と気づき、オーディへ想いを押し付けない、相手の意思を尊重するようになります。


オーディは地上で、ある男のところにいた。
吸血鬼ウィリス。
300年の眠りにつき、一滴も血を飲まずにいれば人と同じ死を迎えられる…そのときを一人待っていたところを、オーディに血を飲まされて起こされた。

オーディの姿に、「マリア、君がいるのに、ここは死の世界ではないのか?」「私を誰かとまちがえてるのね。私はマリアじゃないわ。私の名は、オーディ。」

瓜二つその姿にマリアの生まれ変わりと信じて疑わないウィリスだが、死神はあれは生まれ変わりではない…とだけ告げる。

起きてから血を飲もうとしないウィリス。
彼の前では人間の娘として振る舞っているオーディ(本来は性別はなく、魔力で男にも女にもなれる)

「(死なせはしない…あなたが苦しむ姿をずっと見ていたいから!)」

オーディがウィリスに近づいた理由は復讐だった。

生まれたときから魔王のおもちゃの自分。
そんな運命を作り出したのは他でもないこの男(ウィリス)。

ウィリスはその昔、人間の娘マリアと愛し合っていた。
絶世の美貌を持ちながら、足の悪いマリアは嫁の貰い手がおらず、領主の息子に愛人として狙われていた。
自分の素性を隠し、マリアの前から去ろうとするウィリスだったが、ある雨の日、マリアが襲われているところを目撃し、吸血鬼となって領主の息子を惨殺する。

何も言わずにただウィリスの姿を見つめているマリア。

「…私が、怖いか…」
「…いいえ。あなたは、怖くないわ。この人たちの方が、ずっと怖かった。あなたは怖くないわ。」

ウィリスが吸血鬼でもマリアは受け入れるが、そんな優しいマリアをウィリスは化物の自分といるよりも他の人間と幸せになれるはずだと姿を消す。
それ以降は、人として死に死後の世界でマリアに会いたいと、死神を頼り300年の眠りにつくことを約束する。


ウィリスが知らないマリアのその後。

自分のそばからウィリスが消えたことに悲観にくれたマリアは、ウィリスと会うことを願い、悪魔召喚に手を出してしまう。

しかし、なんの気まぐれか、召喚されたのは並みの悪魔ではなく大魔王だった。

大魔王はマリアの美しさに魅入られ魔界に連れていくことにする。

魔界に連れてこられたマリアは、処女のまま胎に魂を入れられ、オーディを産み落とす。


悪魔の子を産んだマリアは、耐えきれず自殺した。

マリアを愛していた大魔王は、その魂をおいかけ死後の世界の門を破壊しようとしたが、世界の混乱を憂う部下たちに、オーディがいることを理由に説得され、気を静めた。




ウィリスはオーディにいう。
かつてマリアにいった台詞と同じものを。

「君はきれいだから、わたしなんかよりも優しい男がきっと現れるよ」

「私のまわりに優しいひとなんていなかったわ。普段は私を閉じ込めて、気が向いたときに取り出してすきなように遊ぶのよ。なぜそうするかわかる?本当に愛しているのはわたしじゃないから。わたしに良く似た他の人を愛しているの。だからわたしにはすきなようにできるのよ」

魔王とマリアを脳裏に浮かべながら話すオーディ。







終盤。
イリナ、オーディ、ウィリスがいるところに魔物たちが押し掛ける。
「こいつ、どこかでみたことある」
「吸血鬼のウィリスだ!」
「ウィリス?ああ、マリアの…」
魔物たちがざわめく。

「マリア…?」
困惑するウィリス。

「そのマリアだよ」
冷たくいい放つオーディ。自分の正体を明かす。

「そんな…じゃあマリアは?」
「自殺したよ」
「好きな男に逃げられて、産んだ子供は魔王の子供だったんだ。お前が去ったことでマリアは不幸になったのさ」
「そんな…」
「ふふっ、その顔。世界中で自分が一番不幸だって思っているその顔をみるのが大好きだったよ。私がお前に近づいたのは復讐のためさ」

「じゃあ もうすぐ夜が明ける。こいつを太陽に晒して消滅させてしまえばいい」
魔物の誰かが提案する。

オーディが取り乱せばその場をしのげても必ず魔王の耳に入り、最悪な状態になる。魔物たちに取り押さえられたまま無言のオーディ。

吸血鬼が太陽に身を晒せば、魂ごと滅んでしまう。
マリアに会うこともできなくなる。

血を飲んでいない弱った体では抵抗もむなしく、太陽に身をさらし体が崩れ去っていくウィリス。

消滅したその場を見てオーディは気が触れたように大笑いをする。

「(もう、いない。やさしいひとは、もうどこにも、いない!!!)」

混乱するその場を利用してオーディと逃げ出すイリナ。

死神と合流して結界の中で保護される。
死神が、駆けつけてわずかしかとれなかった…と手のひらをひらくと、そこにはウィリスの魂のかけら。

驚くオーディと素直に喜ぶイリナ。
完全に消滅するまえにわずかながら救出できた、魂の修復には長い時間がかかるが、消滅は免れた。いつかマリアにも会えるだろう。

マリアに会えるだろう、その台詞にオーディは固まる。

「(あなたは、私をみない。何年たっても。どんなに時が経っても。)」

そこへ、魔界からの追っ手が話しかける。
オーディを引き渡さなければアーシェが死ぬ。
だけど、と悩むイリナ。

その様子をみてオーディは動く。
死神は魔物さえ恐れるもの。

オーディは死神の手を引き、自ら結界を出る。

オーディと引き換えに引き渡されるアーシェ。


魔物たちに連れていかれるオーディ。

イリナは、これでもう最後なの?
二度と会えないの?
せめて、あと一度だけその顔を見せてほしい。
一度だけ、振り返ってほしい。
そう願い、名前を小さく口にします。

ゆっくり振り返るオーディ。

目があってすぐに正面を向く。


たった一瞬。

イリナは、その瞬間のためにずっとまばたきをせず、見逃さないようにオーディを見つめていた。
乾いた目を潤すように強く目をつむり、ぽろぽろと涙を流す。

「さぁ、イリナ、もう帰ろう、私たちの天国へ」

「(いいえ、もう天国はどこにもないの。私の瞳の中にしか。)」

目に焼き付けたオーディの姿。
それだけがイリナの天国。






いやー

これ愛憎の話だったんだなー
お子さまのときはシンプルに好き=愛しかわからなかったよ。

憎んでも愛することもあり、
愛しても憎むこともある。

たった二巻だけど、人間らしい愛憎うずまく作品でしたな!
(マリア以外みんな人間じゃねーけど)
マリアの不幸な設定が救いがなくてたまらなく好きです。マリア、ウィリス、オーディの設定だいすき。

あ、本自体は実家なので記憶でかきました。
コミックス購入は中学のときかなー 何度も何度も読み返したよ。細かい台詞は間違ってるかもだけど意味は同じはず…
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